デリヘル業者は店名を名乗らないブログ:230117
我が家の宝物。
それは、一枚の写真です。
あたくしが生まれてから五日目、
病院から帰ってきて初めて、
我が家のお風呂に入った時の写真です。
父に抱かれたあたくし、
三歳のお兄さん、七歳の姉貴、九歳のお兄さん、
みんなで湯船につかったカメラ目線で笑っています。
撮ってくれたのはお母さんです。
あたくしがお風呂に入った後、
お兄さんや姉貴が、「私も」「僕も」といって、
次々にお風呂へ入ってきたそうです。
その写真の日から、
あたくしのこの家での、
祖母を含めた家族七人の連日が始まったのです。
そんな七人家族の我が家で大切にしてきたのは
一緒に食べる事をすることです。
父もお母さんも仕事を持っていて、
連日忙しいのですが、料理が大好きで、
休日の夕方は二人で台所です。
お兄さんや姉貴が部活動で少々遅い日の夕食も、
模試の日の朝方食も、できる限りみんなそろって食べてきました。
みんなで話したいことがたくさんで賑やか、
次に話したい人が手を挙げたり、
途中で突然自分の話をし始めた人を「話泥棒」と呼ぶ言葉が生まれたり、
おいしいご飯を食べながら笑い合ってきました。
昼間にちょっとぐらい嫌なことがあっても
その日の夕食の時間でリセットできたように思います。
その後、
三人のお兄さんや姉貴は就職や進学で我が家を離れ、
去年の四月から四人兄弟の中のあたくしだけがこの家にいます。
父もお母さんも祖母も、
「静かだな」「ご飯作りすぎた」「洗濯物が減ったね」と
何だか寂しそうです。
あたくしも何か足りないようなあるべきものがないような…
そんな気持ちです。
一緒にいること。食べること。
家族がつながることの原点はここなのかもしれませんね。
前を見て進んでいく力は、
家族が共有する時間が与えてくれるのではないか…と
あたくしは今改めて家族の有り難さを思っています。